北方領土問題は旧ブログのほうにアップしておきました。読んでくださいね。
http://blog.tatsuru.com/
めぐみ会の講演で、「右肩下がりの日本をどう生きるか」というお題で1時間半ほどおしゃべり。
会場は同窓生のみならず、そのご家族、おともだち、近隣の市民で満席。
お断りしなければならなかった方も多かったそうで、この場をかりて、お礼とお詫びを申し上げます。
日本の未来についてはほとんどしゃべらず、北方領土と沖縄基地問題と日米問題、マスメディアの問題などについて暴論奇説を展開。
本学の同窓生のおばさまたちはこの種の批評性にたいしては総じて寛大なので、私の話を聴いて「まあ」と柳眉を逆立てる方もおらず、無事に講演終了。
質疑応答とサイン会が長引き、50分遅刻して、次の光文社とのセッションに駆け込む。
『街場のメディア論』(仮題)の仮打ち上げである。
まだ書き終わっていないのだが、あと20枚くらい書けば、だいたい250枚。新書一冊分になる。
8月中旬に刊行予定。
来週ワルモノ先生との往復書簡本『若者よマルクスを読もう』(昨日のツイッターで書いたタイトルは間違ってましたね「読め」じゃなくて「読もう」でした。自分の本のタイトル-それも自分でつけた-を間違えてはいけません)が出ます。
そのあと釈先生・名越先生との共著『現代人の祈り-呪いと祝い』(これは武田鉄矢さんに帯を書いていただきました。武田さん、ありがとうございます)。
そのあと8月がこの『街場のメディア論』、10月には小学館から『街場のマンガ論』。筑摩書房から『武道的思考』(仮題)が出て、中沢新一さんとの対談本が出て・・・と、だんだん月刊ウチダ状態になってきました。
どうぞよろしくお付き合いください。
光文社新書のこれまでの担当だった古谷さんは取締役電子出版部部長になってしまった(聴くだにご苦労の多そうなポストである)し、永吉さんはHERSという50代のリッチなおばさま雑誌に異動してしまい、こんどの担当は森岡さんという方。
とりあえず顔合わせということで並木屋に行って、美味しい物を食べながら、50代のリッチなおばさまたちのファッションと美容術について驚くべき現場からのレポートをうかがい、森岡さんと映画の話をしているうちに、どういう女優が好みかという話になり、キム・ノヴァク、シャーリー・マクレーン、ローレン・バコール、キャサリン・ロス、デボラ・アンガー、アン・ハサウェイと続く私の「ひらめ顔」への固執をカミングアウトする羽目になる。
眼と眼のあいだに微妙な空間があると、そこに吸い込まれそうな気になるのだ。
そういえばうちの奥さんもちょっと・・・
わいわい騒いで、美味しいものを食べ尽くして、三人とお別れして、今度は白鷹禄水苑で開かれている辰馬朱満子さん主宰の「西宮在住古典芸能継承者の会」(みたいな名前の会) にお招きいただいていたので、そちらに顔を出す。
小鼓の久田先生と、講談の旭堂南陵さんと毎日新聞の油井さんという方がいらしていて、とりあえず白鷹の原酒の美味しいのがじゃんじゃん出てくるので、ご挨拶もそこそこにお酒を飲む。
そこにご近所のシテ方の上田拓司さん、寺澤幸祐さん、狂言師の善竹隆司さんも加わって、芸能とはあまり関係のない「怪奇現象」やUFOの話になる。
南陵さんは「そういう話は信じない」と言われるので、私は「香港猫の祟り」と「尾山台上空UFO遭遇事件」の当事者として、「人知を越えるできごとって、あるんですよ」と強く反論。自宅の能舞台に「何かが出る」と証言された上田拓司さんともども「世にも怪奇な物語」を繰り出しているうちに気がつけば日付が変わっていた。